すれ違い

すれ違い

春に桜の下で想いをこっそり確かめ合った。
夏に祭りの喧騒の中でぎゅっと手を繋いだ。
秋に紅葉を見る君の頬に優しくキスをした。
冬に赤と緑が溢れる街で静かにすれ違った。

――冬は2019年、その他は2020年。

著:白桃吉

絶対に読み返す

またしても白桃先生にやられました。まさかのスターウォーズ進行でした。これは絶対に読み返してしまいますね。

本作の面白いところは、最後の一行があるかないかで表情をガラリと変えてしまうところでしょう。言わずもがな。

100文字物語の可能性が広がる素敵な作品でした。

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