こんにちは、MAKE.Books!管理人のFa1(ふぁいち)です。
突然ですが皆様は、長文タイトルのWEB小説についてどのような印象を受けられますか?
「読む前に内容が想像できて良い」
「ナンセンス!」
などなど様々なご意見があるかと思います。
そこで本記事では、WEb小説においての長文タイトルの影響についてを考えていきます。
※完全にFa1の主観ですので悪しからず
長文タイトルの定義
まずはどのようなものが長文にあたるのかを考えていきます。
今回は「カクヨム」と「小説家になろう」での総合人気ランキングTOP10のタイトル(合計20作品)から抽出を行いました。
さて、結論から申し上げますと…
44文字以上で『自己紹介+決意/達成』の形式となっているもの
が『長文タイトルである』と言えると考えます。
以下が集計結果となります。
平均文字数 | 51.4文字 |
最大文字数 | 96文字 |
中央値 | 44文字 |
最小文字数 | 15文字 |
自己紹介+決意 | 11作品 |
自己紹介+達成 | 5作品 |
その他 | 4作品 |
上表から読み取れるように、ランキング上位の作品のタイトルは平均51.4文字で、自己紹介+決意/達成系の構成になっているものがほとんどでした。実に20作品中の16作品が『自己紹介+決意/達成』系の構成でした。
ここで、『自己紹介+決意/達成』系とはどのようなものかを説明致します。以下が例になります。
- ◯◯された俺が、全員を見返すために□□することに決めた(自己紹介+決意)
- 底辺〇〇だけど□□を極めて無双することにした(自己紹介+決意)
- 〇〇系の俺が□□してみた(自己紹介+達成)
- 〇〇の△△ですが□□で最強になった(自己紹介+達成)
決意系は「〜に決めた」「〜を目指す」「〜します」のようにこれから達成していく目標がタイトル内にあるものを集計しています。
達成系については「〜した」「〜になった」「〜だった」のような既にできていることがタイトル内にあるものは全て含めています。
また、集計表中の「その他」に該当するものは、決意系でも達成系にも当てはまらないものです(英単語のみ等)。
(ちなみに、カクヨムでは「決意系」が多く、なろうでは「達成系」が比較的に多かったです。)
本集計の結果から、Web小説投稿サイトで上位にランキングされている作品タイトルは、圧倒的に長文であることが多いとわかりました。
何故長文タイトルが好まれる?
長文タイトルにすることで以下2点のメリットがあると推測します。
- 読む前に小説の内容がわかる
- サイト内SEOに強くなる
まずは「読む前に小説の内容がわかる」という点についてです。複数話で構成されている作品を読み進めていく上で、「この作品はどんな内容なんだろうか」が先にわかると、自身の興味とのミスマッチを防ぐことができるのだろうと推測しています。加えて、新たな興味の刺激にもつながっていると考えます。「どうやって無双すれるんだろう」「どうやってハーレムを構築していくのだろう」などです。
続いて、「サイト内SEOに強くなる」という点です。SEOとはSearch Engine Optimizationの略で日本語で言うと「検索エンジン最適化」となります。膨大なデータからあるデータを見つけてくる際には「検索エンジン」というものを用いるのですが、「検索エンジンがデータを見つける際に重視していること」を考えて最適化をすることをSEOと言います。
例えば、小説を小説投稿サイト内でキーワード検索をする際に、検索欄に「異世界 転生 無双」とキーワードを入れたとすれば、「異世界転生した〇〇が□□で無双する」といったようなキーワードをより多く含んだタイトルが有利になります。
もちろんキーワードマッチのみで検索上位になるわけではなく、PV数や評価数やコメント数、投稿日時等の要素も加味された上で検索上位に表示されるようになるものかと思われます。しかし、最も簡単に誰でもできるSEO対策は「キーワードマッチを狙う」ということでしょう。
以上の内容から、長文タイトルにすることで、読者にとっては「先に内容がわかる」というメリットがあり、作者にとっては「サイト内SEOに強くなる」というメリットがあることが推測されます。
長文タイトルをつけるべき?
とにかく多くの方に読まれたいという意思があるのであれば、長文タイトルにすべきでしょう。
タイトルに何か特別な意味を持たせたい等の理由がある場合は、長文にする必要はないと思いますが、ランキング上位に位置する作品は44文字以上の長文タイトルであるという事実も考慮しておくべきでしょう。したがって、サブタイトルやあらすじ等を上手く活用して、長文タイトルに負けない工夫が必要です。
MAKE.Books!作品のタイトルは長文にしている?
いいえ。(今の所)
タイトルについては長文を求めたりはしていません。作者様の意向に全てお任せしています。
ただし、有償作品でも長文タイトルが圧倒的に有利という数字が取れれば、考えていくかも知れません。
まとめ
ということで、今回は長文タイトルのほうが良いかという点について考察をしてみました。
以下がまとめです。
- カクヨムと小説家になろうでは、44文字以上で『自己紹介+決意/達成』系のタイトルがランキング上位に位置している
- 長文タイトルは読者にとって「事前に内容を知ることができる」というメリットがある
- 長文タイトルは作者にとって「サイト内SEOに強くなる」というメリットがある
長文タイトルは読者と作者の双方にメリットがあるということが見えてきました。長文タイトルを嫌う方もいらっしゃいますが、ランキングの結果からも「一般的に読まれている作品は長文タイトル」ということがわかりますので、上手く取り入れていく必要がありそうです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
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