100
人は100に躍らされている。テストは100点、1世紀は100年、割合は100%。本SS企画もしかり。だが、この風潮に惑わされるようだと紋切り型で卑小な人間。私ならたとえ上限があろうと、必ずそれを打破す
著:白桃吉
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完全にやられた
「100文字の作品を書いて下さい」と言われれば、普通は自然と「100文字以内で起承転結のある作品」を考えるだろう。
特に「結(オチ)」をどうしようと悩むものだ。しかし本作は異なる。始めからオチている。もう言ってしまえばタイトルから既にオチている。
本企画のテーマである「100文字以内」という設定を完全に逆手に取っている。本作は、いつの間にやら「100」という数字に囚われてしまっている(本企画然り)我々に対するメタ的な面白さがある。
「なぜこの作品を自分が先に思いつけなかったのかだろう。」という嫉妬心と、叙述トリック作品を読んだときの「やられた」感がある見事な100文字物語であった。
Make.(メイクドット)
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