Fa1(ふぁいち)

100文字物語

眼鏡

眼鏡 「今日は眼鏡かけてないんだ」 「うん。寝坊したから時間無くて忘れてきちゃって」 「ふーん……。でも俺はそっちの方が、その……良いと思うな」 「ふふっ、ありがとう。あなたも眼鏡かけてない時のほうが素敵よ」 著:しぐれ ...
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亡き人の恋

亡き人の恋 僕は部屋の整理をしていた。高校生時代の思い出たくさんがあった すると、高校のブレザーに紙切れが入ってた。 幼馴染からみたいだ 読むと僕が好きだって書いてた。 死んだ幼馴染の手紙。僕は泣いた。 著:白石こゆぎ ...
100文字物語

入れ替わり

入れ替わり 等身大の鏡に映る自分が、ふいに鏡から出てきた。 驚いて硬直していると、自分が私を見つめて微笑んだ。 「次は私がこちら側」 鏡の中にいたはずの自分が私の手を掴み引っ張って、 そのまま私は鏡の中へ入ってしまった。 著...
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生徒の中に

生徒の中に 私の学校では、生徒の中に妖怪が紛れていることがあるらしい。半信半疑だったが、ある日見てしまった。 クラスの男子の髪の隙間から、小さな角が生えていることに。 「あのさ……」 話しかけると、彼はにこりと笑った。 ...
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首なし死体

首なし死体 逢魔が時に鏡を覗き込むと、自分の死に顔が見れるらしい。 試してみると、鏡に映る私の首から上が全部消えていく。 一年後、不幸にも私はトラックに轢かれて死んだ。 身体と首が離れ、私の視界は、ころころと転がった。 著:相...
100文字物語

魂 ペットのハムスターが死んだ。 夜、寝つけないでいると、ぼんやり明るい天井の隅に目を止める。 窓の外から月明かりが差し込んでいるからだな。 そう思って見つめていたら、 丸い光は、くるくるまわって、ふっと消えた。 著:相枝静...
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始まりの100字

始まりの100字 どうして君を好きになったのだろう。 その始まりを、そのきっかけを、文字にしてみればそれは、100字以内に収まるのかもしれない。 だけれどこの100字から、君と私の、こんなにも長い物語が始まった。 著:リ...
100文字物語

100

100 人は100に躍らされている。テストは100点、1世紀は100年、割合は100%。本SS企画もしかり。だが、この風潮に惑わされるようだと紋切り型で卑小な人間。私ならたとえ上限があろうと、必ずそれを打破す 著:白桃吉 ...
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引きずる音

引きずる音 子供が寝静まって、夫が帰ってくるまでの夜8時から10時の間。 何日経っても、上の部屋から何かを引きずる音が聞こえてくる。 気味が悪いと思った私は、事務所へ連絡した。 「その部屋は、空室ですよ」 作:相枝静花 ...
100文字物語

ショート・ショート・ショート・ストーリー【100文字の物語】

短く、楽しく。 こんにちは、管理人のFa1(ふぁいち)です。 多忙な日々に、なかなか本を読む時間を確保できないというお悩みを抱えていませんか? そんなあなたに、短時間で読めて楽しめる物語をお届けいたします。 100文字以...
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